車が受ける塩害被害とは?事前にできる予防法も紹介

目次

車の塩害被害とは?

車の塩害被害とは、主に冬季に起こる現象で、道路の凍結を防ぐために塩化ナトリウムやカルシウム塩などが道路に散布されることで起こります。これらの塩分は車のボディや部品に付着し、雨や雪がなくなる春になると、塩分が水と反応して腐食や錆を引き起こします。

塩害被害は車の外観だけでなく、機械部品にも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、車体の下部やフレーム、サスペンションなどの金属部品が腐食することで、耐久性や安全性が低下する恐れがあります。また、ブレーキシステムやエキゾーストなどの部品にも影響を及ぼす可能性があります。

車の塩害の原因は?

潮風など海の近くで受ける塩害

海岸付近の車は、海水中の塩分や塩気を含んだ潮風の影響を受けます。
これにより、車のボディや金属部品が腐食しやすくなります。

また、沿岸部では台風の風で捲き上げられた海水によって車道が濡れていることがあり、走行することで車の下回りを中心に塩分が付着して塩害となります。
水分が乾く事で塩分だけが残り、雨の水分などで再び塩水となって、同じように塩害につながります。

雪剤による塩害

雪国の方はお馴染みかもしれませんが冬季の雪道には、凍結防止や積雪防止のために融雪剤が撒かれています。
これらは、車のボディや部品に付着し春になると錆や腐食を引き起こします。

塩害は車にどのような影響があるのか?

外観の劣化

錆が車のボディに広がると、外観が劣化し美観が損なわれます。錆の赤茶色の斑点や剥がれた塗装は車の印象を悪化させます。

耐久性の低下

錆は金属を蝕み、車体の強度を低下させる可能性があります。これによって事故時の安全性が減少することがあります。

部品の機能低下

錆が部品やメカニズムに影響を及ぼすことがあります。例えば、ブレーキシステムやサスペンションなどが劣化し、適切な動作を保つのが難しくなることがあります。

修理コスト増加

錆が進行すると、修復にかかるコストが増加します。部品交換や車体修理に多額の費用がかかる可能性があります。

再販価値の低下

錆の進行は車の価値を減少させます。中古車市場での評価が下がり、車を売却する際に不利な影響を及ぼすことがあります。

車を塩害から守るための予防策は?

  • 定期的な洗車: 冬季や海岸地域では、定期的な洗車が重要です。塩分や汚れを早めに洗い流すことで、車のボディや部品への付着を最小限に抑えます。
  • 下回りの洗浄: 車の底部やフレームなど、塩害が付着しやすい部分も洗浄しましょう。これによって腐食を予防できます。
  • ワックスやコーティング: ワックスやコーティング剤を使用して車の表面を保護することで、塩害からの防御が可能です。これにより、塩分や汚れが付着しにくくなります。
  • 防錆処理: 専用の防錆剤を使用して車の部品や車体を処理することで、錆の進行を遅らせることができます。
  • 冷却装置の洗浄: エンジン冷却装置のフィンやラジエーターも塩害の影響を受けやすい部分です。これらを定期的に洗浄して塩分を取り除きましょう。
  • シーズン後のメンテナンス: 冬季終了後や海から帰った後には、特に注意深く洗車と点検を行いましょう。蓄積された塩分や汚れは長期間のダメージを引き起こす可能性があります。
  • 定期的な点検: 車の各部品やフレームの状態を定期的に点検し、錆や腐食の兆候を早めに発見して対処しましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次